くくりの部屋
子育てについて

映画「未来のミライ」で感じた夫婦関係、子育ての疑問点

イノシシ親子

映画「未来のミライ」がレンタル開始になったので観ました。

映画に行けなかったので、楽しみにしていましたが、私的にはがっかりな映画でした。

色んな視点から見ると、もっと楽しめる映画なのかもしれないけど、子育て経験者の私には、それ以上に引っかかる問題点があり、実際のところ気になって楽しめませんでした。

結果、DVDのレンタルで良かったと思いました。

まず映画のあらすじですが、

主人公の 「 くんちゃん(4才幼稚園児)」に妹の「未来ちゃん」が生まれて、家にやって来るところから物語が始まります。そして甘えん坊のくんちゃんは、両親の愛情、ジジババの愛情までも妹に持っていかれ、初めての感情に戸惑う。次々に巻き起こる不思議な体験から次第に成長していく という物語。

くんちゃんのパパは建築家で、ちょっと変わったおうちの造りをしています。建築家ならではのお洒落な住宅というか、部屋が階段で繋がっているような、斜面に沿うように建てられ、高低差を持った住空間

小さな子供が居る家には見えない。階段もあり、子供でも届くところに物があり、非常に危ないです。第一印象が「あ、お金持ちなのね」と言う感じ。

くんちゃんはママが退院して帰ってくる日、おばあちゃんと家で待っています。おもちゃで遊んでいるくんちゃんに、おばあちゃんは「片付けなさい」と促しますが、結局片付けずおばあちゃんが片付ける事に。

疑問点1
  • 片付けられないのに、おもちゃ多すぎ
  • 何故、パパと一緒にママを迎えに行かなかったのか

おもちゃを買う買わないは、その家の自由ですが、くんちゃんも片付けが苦手、ママも片付けが苦手(後半くんちゃんの情報)なら、必要以上に買いすぎるのははっきり言って良くない。買い与える親の自己満足に過ぎない事だと思います。

ママと赤ちゃんが退院の日、何故くんちゃんも一緒に連れていかなかったのか。

少し年の離れた兄妹が出来た場合、上の子に嫉妬させない配慮は鉄則だと思います。

細田監督は男性だからそこのところがわからないのかなぁ。

下の子がお腹に宿ったときからと、生まれてきてからも、上の子からも赤ちゃんを可愛がってもらえるような配慮が必要です。

私事ですが、定期検診で超音波検査の時など、上の子を一緒に連れていきました。

ものすごく一生懸命モニターを見ていて「あかちゃん〝うんうん〟って言ってたね。」とか、私は赤ちゃんに上の子の名前で呼ばそうと思っていたのですが、自分から、私のおへそに向かって「お姉ちゃんですよ」と声を掛けていました。

疑問点2
  • パパさんの扱いが雑

何も出来ないパパのアピールかもしれませんが、ママが突然「あなたって好きだよねー他の奥さんの前でいい夫の顔するの」って言い放つ。

いや~パパさん色々頑張ってはりますよ!。他の奥さんの前で態度悪い方がダメ亭主でしょ❗。それよりママがとってもダメママに見える、仕事の出来る人なのかも知れないけれど…。

結局、おもちゃの多さからもママが今まで甘やかしてきた結果でしょ⁉️と思います。

疑問点3
  • いきなり「お兄ちゃんなのに」発言
  • 会社復帰後いきなりの泊まり出張
  • 自分のいない間にお雛様を片付けておくように指示(しかもその日のうちに)

観てて、パパに対するママの態度にそりゃないよと思い、くんちゃんに対しては、そりゃそーなる と同情。

ママはお雛様の片付けにこだわっていたけど、ママのお休みの時に、(片付ける日にちが遅れても)みんなで片付ける方がずっといい。

ママは初めての育児が1人きりで大変だったと愚痴りますが、自分はその大変さが解っているのに、パパにはいきなり二人の子育てを押し付ける

乳飲み子が居るのにお泊まり出張、片付けも人任せ…。

仕事は出来る人なのかも知れないけれど、リアルタイムで人を育てると言う経験はなかなか出来ないものです。

結局ママは仕事に逃げてるのでは?。

映画の後半、寝ているくんちゃんに「くんちゃんは私の宝物」って言うんですね。

何故それを起きてるくんちゃんに言わない‼️

甘えん坊のくんちゃんはママの愛情をミライちゃんに取られてしまったと勘違いし、おもちゃの電車でミライちゃんを叩いてしまいます。

そしてママから「お兄ちゃんなのに信じられない」とこっぴどく叱られます。

はっきり言います!、叩いたのはママあなたのせいです。くんちゃんは好きでお兄ちゃんになったわけではありません。

ママも赤ちゃんが出来て大変ですが、上の子はもっと大変で自分の存在をも揺るがす心情になっています。そこに気づいてあげましょう。

ミライちゃんを傷つけた、くんちゃんもそれだけ傷ついていることに気付き、まずくんちゃんに謝って欲しいです。

ものすごくママに厳しい目線ですが、小さい子供は何を置いてもママです。ママが大好きなんです。夫婦対等の子育ては素晴らしいことですが、スタートはママの愛情が不可欠です。

またまた私事ですが、我が家の上の子下の子があり出来た時くんちゃんと同じ4才で甘えん坊でした、何かにつけて「抱っこ」と言っていました、赤ちゃんがお腹に出来て、少し目立つようになってから、「赤ちゃんがしんどいって言ってるよ」っていうと、抱っこと言わなくなりました。

そして、赤ちゃんが生まれて「やっと抱っこ(自分を)できるね」って言われたのですが、その時「ほんまやね~」と抱っこしただけで、それからは言わなくなりました。

赤ちゃんが起きてるときは一緒にお世話し、赤ちゃんが寝ているときは二人で遊びました。

めちゃくちゃ世話焼きのとっても良いお姉ちゃんになりました。

きっと彼女なりの葛藤がたくさんあったと思います。

保育園のお迎えも、(私の仕事の定時より、少しでも早くお迎えに行ってあげようと)小さい自転車で他のママたちに紛れてお迎えに行って、先生やママたちにご挨拶して、2人乗りで颯爽と帰って行ってると他のママ達から聞きました。(危険(笑)もう時効です)。

下の子は小学校の高学年位の時に、そうやって自分も迎えに行きたいから、弟か妹が欲しいと言っていました。

くんちゃんのママは会社復帰後、いきなりの泊まり出張。パパに色々仕事を押し付け、私はなぜかママの息抜きにしか映りません。

くんちゃんの時は一人で頑張って来たなら、育児の苦労はよく知っているはず、私の苦労わかってよアピールが強く、わがままな人に映ってしまいました。

子育てはママの仕事じゃない と言いたいのかもしれませんが、得手不得手を補ってない、今の子育ての良さが全く出ていない。

今の子育てに口は出せませんが、なんだか、自分の事だけじゃなくて、もっと相手の事を考えてあげよ。

と思う映画でした。

良くも悪くも、これだけ感想を持てたと言う事は、映画の狙いとしてはOKなのではないでしょうか。